おとり化粧室


スマホ勇者かスマホ戦士かスマホ戦隊か、君の属するチーム名がハッキリしない理由は、

そんなモンどうでもいいからなんだけど、

スマホ勇者・女子高生のひゅったんは力を最大限に高め、あの日、世界に向けて魔法を二種類同時に使った。



それは、

『――…………え、……ぁれ、……? え、あれ、雨季とひゅったんたちって同じグループぢゃなかったっけ? ……あれ、……え、や、違うやアタシの勘違いか』って、

学校の皆を記憶喪失にさせる魔法と、

昨日まで友達だったけど今日からはただの顔見知りに関係を浄化する雨季個人への魔法だった。


くどくなるが誤解をされないために説くと、学校の国で悪口や仲間外れや暴力や恐喝とかが得意なイジメ加害者と言えば、

社会不適合者でトンチンカンで常識に弱くて空気を読めなくて無恥で、

何より可愛い女子高生っぽさに欠けちゃうため、

ひゅったんグループと雨季は円満に契約を解消したんだ。




その証拠に、今、

「あ、雨季〜! さっきの百円大丈夫だからーもう手に入ったからー」

ふあふあグループの輪に入り込み花嫁先輩のプリクラを眺めつつ、

普通にひゅったんは雨季に話しかけちゃえるし、

「あ、マヂかあ、せっかくひゅったんのためにジュース買って両替したげたのに〜りょーかいです〜」

雨季も雨季で、魔法にかけられた効果で普通に笑って冗談っぽい返事をしちゃえるし、


君たちふあふあグループは、一応記憶を改ざんされてる後遺症で二人の様子を見てみぬフリをしちゃえる。




この変化さえ、大人の国ではイジメと呼ぶのかな?

でも、君が一般的な女子高生を楽しみたいなら、『親友を終えて顔見知りの繋がりになったぐらいで、いちいち騒がないで。ややこしい人ムリ〜』って、

同級生に嫌われちゃうため、他人の出来事に首を突っ込まず口を慎む方がスマートだ。