クラスメートは、なんとなく雨季と心の距離を置いたんだ。
『皆に嫌われてる子と仲良く絡んだりしてたらアタシの価値が下がるだけ。なんのメリットないんだもん』
あの新聞が世に出回るまでは一年二組で雨季を嫌ってた子なんかゼロだったし、
むしろ、オシャレで面白い彼女と親友になりたいって願われる側の憧れの存在だったから、
女子高生的には雨季とグループ組んどけばこの先三年間は安泰だったのに、
中学時代にイジメられてたって事実がある以上、『高校デビューなんかの子とトモダチだって思われたら困る』って、
避けられる存在に変わってしまったんだ。
悪口を言うバカは居なかったし、仲間外れにするアホも居なかった。
ただ、『理由ゎないよ、嫌ぃじゃないょ。でももぉアタシに関わらなぃでね』って友情契約を切る天才しか居なかった。
あの日、雨季は自ら空気を察知し、ひゅったんグループを脱退した。
だって女子高生、
友達グループを作るにあたり重要視してんのは、社会的地位ってやつで、
皆が引く下層出身の子と一緒に並ぶのは苛酷なんだろうと皆のことを想い、
優しい雨季は静かに心を閉じたんだ。
雨季は何も言わなかった。
泣いたり怒ったり凹んだり悲しんだり苦しんだりしてなかった。
ただ一人、教室で恥ずかしそうにしていた。
アニメが好きで友達が少ない昔の雨季は別に恥じるものじゃないのに、雨季が昔の自分を恥ずかしいと思わなきゃならないのは、
君たちクラスメートの女子力が高いせいだったってことを、君も君の友達も分かってるのかな?
ちなみに、この質問の意味がトンチンカンな純粋娘は、
君が更新を追いかけるケータイ小説の女子高生を絶賛勘違い中だ。
ちょっと浮世離れ気味かな。


