おとり化粧室


紺の襟に一本白ライン、セーラー服にスカーフ、よく見ると細かいチェック模様のスカート、新しい制服、

春、桜、
いまどきギャルに憧れて高校デビューは聞かない。


髪を大胆に染めてエクステつけて巻いちゃって、カラコン付けまつ毛がっつりアイライン、

てらてらグロスに短いスカート、ぎらぎらネイル、校則違反のピアスに香水、

それは七年ぐらい遥か昔、
ニーハイブーツとかお団子ヘア、デコ電とか盛り髪が流行ってた頃の話だ。

それは、小悪魔が合コンでボディタッチして一口ちょうだいで間接チューするイメージぐらい古臭い。


君の世代は森ガールも終わったぐらい、甘めドーリーも衰退し始めたぐらい、

街中にフリル靴下やおじさんジャケット、バレッタやリボン帯、

オシャレ代表レトロガールが走り出す層だ。


そして、『アタシなんか似合わないし』の子で、デニムにパーカー着ちゃう系は本当に時代錯誤、

同じく『アタシなんか似合わないし』の子でも、きなり色のコットンチュニックにカーキの鍵編みカーディガンを羽織り、

ちょっとおっきめタポタポショートパンツにトレンカを覗かせ、ペタンコ靴を合わせるし、

スッピン、あるいはメイクがマスカラぐらいでも、髪の毛はくるっと捻ってシュシュでまとめちゃうし、


本当の本当は、レースいっぱいグレーのワンピースに、リボンがついた黒いパンプスをはき、

大人ポニーテールで清楚お人形っぽいカッコしたいけど、


アタシに妥協して、ナチュカジュぐらいのコーデを選びがち、

最近の高校生は『オシャレしたいけどできない』の子でも、それなりにオシャレしてるんだ。



さて、そんなリアル、
雨季がどんな女子高生を夢見たのか、優しい君は雨季の立場で考えられるかな?