『遊ぶ友達いなかったから雨季はアニメばっか見てるんだろうね、同情しちゃう』
アニメを見た感想を言い合う友達が居るのに、友達が居るなら普通はアニメを見ないものだって、
その友達自体を否定されていた。
『オシャレしないからお金使う道がアニメしかないんでしょ、なんか雨季って可哀想』
アニメが好きだからオシャレをしないんじゃなくて、オシャレをしないからアニメを好きなんじゃないのに、
勝手に自分のプロフィールを作られてた。
『男子に絡んでもらえないから雨季はアニメんキャラに恋しちゃうんだよ、二次元二次元って強がって本当は辛いんだろうね』
好きな男子は居るけど、二次元は二次元としてハマってるだけなのに、
リアルで恋ができないと諦めてるって、自分を心配されていた。
――自分のキャラでアリとナシか、
雨季の場合はアニメだが、
その子がアニメ好きはオッケー、雨季がアニメ好きはアウト、
皆にどう思われるか、どう言われるかを女子は中学一年生ぐらいで分かってるもので、
だから、雨季はバレないよう趣味を隠していたんだ。
その子は堂々と、『ライバル役のナントカ君の声優が低音ボイスがヤバくて萌えてアタシ死んぢゃう〜』って、教室ではしゃげるけど、
雨季が語ると、たちまち『やっぱりね』って感じでイタイ子扱いされる差を、
君は学校に通う内に自然と可視できていたはずだ。
全部読めてた癖に、女子力高い君はトボケてきたはずだ。
でも大丈夫、別に性格は悪くない。
それが普通の女子高生って生き物で、皆一緒、皆そうなんだ。
さあ、中学時代の懐かしい話もおしまい。
次は高校生になったばかりの雨季を回想しようか。


