おとり化粧室


「おはよー! 澪碧嶺百円両替してくれたりぃ?」


君たちの円に、一人の生徒が侵入してきた。

こちらの都合も考えず、自分のリズムを崩さないその傲慢な生き様は、

自分が絶対イジメられない権力者だって自覚してなきゃ不可能だ。

だって、普通の平民が同じことをしたら、『こっちはこっちでお喋り中なのにマヂうぜぇ』って皆に嫌われるのがオチなんだ。



ポッケから取り出した目の位置が完全に狂っている作画がヘタ可愛いリスの小銭入れを確認し、

「あ、ない、朝コンビニで使っちゃったんだ」

澪碧嶺が謝っていて、

「うそー、まじだぁ!!」

ひゅったんが不服そうにしてる図を眺めるも、

君は澪碧嶺の手にあるアイテムに『それGWまでアタシが愛用してたヤツ!』って、鬼ツッコミを入れる。


やっぱり澪碧嶺はパクるのに、

「ぶちゃいくー! 澪碧嶺なんでこんな不気味なリス買っちゃったのー?!」って、

ひゅったんにイジられて澪碧嶺ごときに君のオイシイのを持ってかれちゃう。


「えーひどぉい、この子かわいーよー?」

出オチ前提のリスを庇う澪碧嶺にイライラしたし、一緒に笑う玲ちゃんやルルナにもムシャクシャした。



ふあふあグループのセンターは澪碧嶺なのかな?

君にだって、成り上がるチャンスはあるんじゃないのかな?


ほら、寸胴なウサギが不細工可愛い君の長財布の中には例のプリクラがあるでしょう?

百円玉を出すフリをして、早くお札入れに隠された武器を見せびらかせようか。