黙って三人の女子っぽい話を見守っていた聞き上手のルルナが、「先輩楽しそうだった?」と聞いてきた。
玲ちゃんも澪碧嶺も野次馬っぽく花嫁先輩に纏わるトピックスを探ってる感じだったのに、
やっぱりルルナは内面の格が違って、君を労う言葉をかけてきたから素直に尊敬だ。
……、なんか
実際どうだったんだろうか。
ワガママ花嫁先輩は君と遊んでお気に召したのだろうか。
『君チャンぢゃなくて澪碧嶺ちゃん誘ぇば良かったょぅ』なんて、後悔されていないのだろうか。
放課後の記憶を辿りネガティブモード、
花嫁先輩に自分の売り込み方をしくじったかもしれない的な不安もあった君は、
ホッペを軽く膨らませ、「だといーけど。」と、頼りなく笑った。
「そかあー、」
何か言いたげなルルナが人差し指でヘ音記号を書くように右の髪を耳にかけ、
手持ちぶさたに毛先を引っ張る。
「次は玲も誘って〜おねがーい」
「ウチも行きたいよ〜」
「玲も先輩大好きだもん」
「先輩性格良いもんね」
キャッキャはしゃぐこの二人にルルナの爪の垢を煎じて飲ませてやりたいと、君が胸中でバッシングしてんのに、
厚かましい彼女らはそこのところ気付きやしないんだろう。
ご覧、なぜだか人間性って音に出るっぽい。
半年付き合ってた彼氏と別れた親友に、『理由はなに?』『どっちから?』って、
メモとペン両手にマスコミ役になる子と、
何も聞き出さず、左手に紅茶と頭を撫でられるようあけた右手で『アタシがいるから』って励ます脇役になる子、
グロスで輝くキスしたい唇に似合う女子高生はどっちかな?


