おとり化粧室


男子にモテる可愛いレベルの同性の悪口を言ったら、

『ヒガミかよ』って、つっこみがてら自分が不利になるから皆はその子と仲良くする。

その子の性格悪くても、その子と親友したら自分が得をするから、

女子力高い皆は好きくないその子に媚びを売る。

すると、その子の自己チューに拍車がかかり、かえって自分のストレスが増える。


でも、教室で干されないよう必死で笑顔を振りまいちゃって、結局自分に疲れて、

それでも、慕われようとアピールしなきゃで、そんな自分をどんどん嫌いになって、

負のスパイラルが完成する。


しかも、男子にとってその子のワガママが魅力となり、余計にお姫様っぷりが許される。

以上、これは学校の国の主な流れだ。





「えー? 服決まってなきゃ小物選ぶ基準ないじゃん、服先じゃなきゃ失敗しちゃうでしょ〜?」


どうせ質問返しされるんだろうと踏んでいた。
まさか、そう言われるとは夢にも見てなかった。


オシャレ関連では負けないプライドがあったのに、そこを不意に突かれて悔しかったし、

花嫁先輩ときたら、アクセサリー売り場へ直行案をダメ出ししてきやがったし、

だったらお前が決めろよって、しゃくに触った。


しかし、洗練された女子高生に憧れを抱く君は、

『自分のが絶大に可愛いからってアタシんことナメんなよ』って、舌打ちしたいのをこらえ、

こちらが大人になってあげて、「やっぱそーですよね〜」って、お嬢様チックに微笑んであげた。



ほら、君って偉いと思わない?

年下なのに空気を読めないんじゃなくて、読みたがらない年上の御守りをこなせてて、立派だ。