おとり化粧室


どうやら新キャラはポジティブ設定だそうで、君の愛想笑いを二つ返事と受け取りやがった。


「優しいっ、さっすが君チャンさん!! 小動物っぽくてぽあぽあしてておっとりさんでわたし大好き〜!」



ねえ、突然の女子力高い告白で呆気にとられる君は学校に住んでる。


何事にも愚痴が多い子や物事を否定的にしか受けとれられない人、

誰かを批判し嫌うことで自我を守る奴、私事をネガティブにとらえる者、

そんな性格はモテないし友達なくすし、家族に愛想尽かされるし職場で浮くし、

とにもかくにも様々なマイナスを発揮するため、可愛い女子高生をこなす乙女たちは、


何事も深く考えず『ありがとう〜』って連呼し、物事を『凄く嬉しいよぉ』って過剰に喜んでみせ、

誰かに『アタシ幸せッ』って構わず吹聴して、私事で『良かった……』って安心し、

こんなにも『アタシは恵まれているのです!』って訴えて走り回る。


花嫁先輩もそうで、君を褒め称え勝手に盛り上がって女子高生の義務を果たしてた。



軽く嵐だった。
授業が始まるから放課後また会いにくるって、一方的に言い残し去っていった花嫁先輩は、

予告なしで日常を非日常にのっとってしまっていた。




「凄いねえ、君チャン」

アタシのクラスの出来事は責任者として全て把握しとかなきゃならない使命を背負ったひゅったんの野次に、

「いやあ、びっくり、てか、あの先輩ってカワイイで有名だから」と、

ドキドキ最中の君は応えておく。



さて、ちょっぴりズレてる天然可愛い花嫁先輩とひねくれビッチな君の相関図は、
この先、どう紹介されるのかな?