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澪碧嶺がパクりガール?
澪碧嶺が泣いた?
ひゅったんに説教された?
ひゅったんに罰せられた?


はて、そんなことはなかった。



記憶を捏造してはならない。
オシャレ可愛い君たちは、今までもこれからもずっとずっと仲良しグループだ。

第一条件が男子に支持されたいの君たちは、一年間で何人の女子と親友になれるか、

ブログで褒めコメント貰えるかが、毎日のファッション試練だ。




重たい曇が天井をリフォーム、レインブーツの売れ行き好調、太陽が失われがち、

髪の毛の膨張で悩む乙女、川の増水で田んぼが海、


憧れジューンブライド、鬱陶しい梅雨、
六月の君たちは相変わらず女子高生っぽく過ごしている。


ルルナのバイト先にお邪魔して働きっぷりを観察したり、授業をサボって中庭でお菓子を食べたり、

玲ちゃん家にお泊まりして恋バナトークショーを聞いたり、澪碧嶺の地元のツレと一足早く花火をしたり、

マジで充実している。



君は君らしさを取り戻し、大人しくケータイ小説を読んでいた。

クラスのイジメ放棄で自己愛追求する主人公の性格が腹黒過ぎると思うし、

普通は優しいはずの友達が登場せず、男子も含めビッチで引くし、

つまり、作者が相当アレなんじゃないかって不安になるし、

その癖、更新が遅いって不本意ながら案外読むのが待ち遠しくなっていたりなんかもする。


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