「澪碧嶺たちグループの今後のために言っとかなきゃだから言うだけだけどさ。今だって玲ちゃんと君チャン酷いよね?

ルルナだけメールで呼び出すとかやり方が自分ら汚いよ?」


タメのひゅったんが、『アタシが正しい!』、

『アタシは間違ったことを言ってない、むしろ当たり前のことを教えてあげただけだ』って感じで、

自信過剰、『アタシはとびっきりな青春してまーす☆』アピールをクリアしたいがために、

ガチで説教してきやがった。


これは各クラスで二ヶ月に一回のペースでよくある光景なんだけど、

ひゅったんや君たちを茶番集団と笑う大人は、もっと若々しさを取り戻してみては?



「「「…………」」」

澪碧嶺も玲ちゃんもルルナも君も、何も得策が浮かばず、

相変わらず下唇を軽く噛んで、眉に力を注ぎ『アタシ反省してます』って顔面を整えたまま、

無言を続行して記録に挑戦してみていた。



「なんか言うことないの?! 当たってるから言い返すことさえできないの?! 謝るより何か伝えなきゃいけないことがあるんじゃないの?!

……あるよね? ひゅ、子供じゃないから分かってるよ?」


浮気の証拠は掴んでないけど、女の勘で罪を一方的に問いただす劇場型彼女の口調で、

ひゅったんがスイッチ入っちゃって、迫力満載に詰め寄ってくる。


でも、恐らくひゅったんの要望に応えられる予感はゼロ、

君的に、『もうアタシら仲直りしてるんだから、わざわざこじらせてくれなくて結構、お節介マヂ大丈夫でーす』って、

うんざりしてた。