君が毎夜、面白さゼロのあのケータイ小説を読んで学習したとおりでしょう?
いつも自分に素直である主人公はリアル社会じゃただただ性格が強烈過ぎるだけだって、
薄々分かってきていたはずだ。
嘘をつかずに言いたいことを言っちゃうのがフェア?
事実を知らせるのが誠実?
ねえ、トラブルの渦中に本音を晒すのは女子高生に憧れてる子、つまり過剰に純粋な子だ。
一方、大人な君たちは対人関係が上手くいくよう自分の気持ちを我慢し、
苛々してても平気で笑えるし、嫌いな子に好きって抱きつけるし、
『後援者がひゅったんなら……』って損得を計算してても汚れなき少女ぶれる。
おめでとう。
玲ちゃんもルルナも君も澪碧嶺も、可愛い女子高生レベル1をクリアしてしまっていた。
そして、ひゅったん。
ひゅったんは今から君たちとはまた別の種類の女子高生レベル1の試練に立ち向かうらしい。
さっきまで自分の隣でか弱く泣いていた澪碧嶺は、三人娘に囲まれ、笑っている。
これじゃあひゅったんの見せ場がない。
わざわざふあふあグループの学芸会に携わってやったのにと、
なんだか滑らされた気分に違いない。
あのケータイ小説をブックマークしている君は、学校の国の風潮を忘れていないだろう。
『アタシ』、皆はわかりやすい方法で誰かの心に入りたがる。
さあ、ひゅったんはどんな出方をするでしょうか?


