おとり化粧室


なんだか学校の国ばかりが毒を盛られて気が引けるので、

少し大人の国にも飛び火させようか。

まあ、まさか、例えば君が読んでいるイジメがテーマのケータイ小説なんかに、

ゆとりある大人が真に受けてカチンとするはずがないのだけれど。


皆が主役になりたがる。
これはぼちぼち大人の国にも溢れる伝染病で、

『アタシの努力を誰も分かってくれない!』
『アイツのフォローでアタシばかりが損をする!』

みたいな自分の苦労話ばっかりを演説し続けたがる人が居るんだけど、

そういうのは、女子高生の典型とそっくりで薬でも治らない乙女心だと、女子に威張る男子に笑われてしまうそうだ。



脱線もほどほど、話を戻そう。
ここは学校の国、仲良しグループに真似されてストレス抱える君は高校一年生だ。


男子に注目されてないとこでも、女子力高い澪碧嶺が美しく泣いている。


  あーあ、
  澪碧嶺が真似しなきゃ
  何にも問題ないのにさ

  泣かれたら
  悪者こっちじゃん
  ひゅったん盾に狡いよ


  パクられるだけとか
  なんか損な役回りだぁ
  あたしって可哀想

  ……なんで。


いっぱい文句があるけど、ひゅったんが澪碧嶺についてるなら、

こっちが百パーセント責められる。

こんな風に、小さな社会で、世の中は上手くいかないことばかりだと学ぶ。