二組で現在最も影響力のあるひゅったんは、ふあふあグループだと澪碧嶺贔屓、澪碧嶺推し、
とりあえず君たちは可愛い女子高生、
四月に教室で完全した仲良しグループ数組は、他のグループがどんな感じか常に干渉しあってて、
自分のポジショニングを弁えるスリル知能ゲームに毎日熱中してる。
誰に従うべきか、どっちにつくべきか、有利な方を見極められるか次第で、高校生活は大いに変わる。
赤点か満点か、愛され娘か嫌われ女か、どっちがいいか。
女子高生なら答えは一つだ。
「別に、……ねえ。?」
最初に勇気を出したのは歯切れの悪い玲ちゃんで、
「――え、うん」
次にならったのは計算得意な君で、
「そんな風に見えた?」
最後にルルナがシリアス流れをとぼけてみせた。
そう、親友パワーで話し合わなくても意志疎通はバッチリで、
君たちはひゅったんをヒステリック覚醒させないよう、
慎重に『ふあふあグループゎ今日も平和です』スローガン拡散に努める。
けれど、物事を荒波立てずにすすめたがる大人らしい精神が裏目に出たのか、
「いやいや、自分ら明らかに今日違うって」
やや赤ら顔のひゅったんが一歩、こちらに近寄ってきて、
『ウチらのクラスは全員仲間! アタシは皆を信じてる!』って女子高生キラキラ青春ストーリーの主役に陶酔最高潮な時、
どんな爆弾が落とされたと思う?


