おとり化粧室


矛盾こそがすべてで、

『矢尾君のこと露骨にブログに書いたりなんかしてさ、玲びっくりしたもん』
『ねーえ、あれは矢尾君絶対彼女ヤバイよ』

ただ澪碧嶺のブログに書いてあった内容をただ話しているだけで、

これを陰口に聞こえる人の方が、ただ性格が歪んでいるだけなんだよって自己保身だけはして、


故意に、

『矢尾君のこと露骨にブログに書いたりなんかしてさ、玲びっくりしたもん』
『ねーえ、あれは矢尾君絶対彼女ヤバイよ』

って、シリアスっぽくならないよう冗談みたいなテンションで言っちゃえる君と玲ちゃんの性格は世界で一番悪いんだ。


どうやら、正義感やピュアさのみがパワーだと、教室で生きてけないらしい。


だから、女子高生やってるなら、悪口にならない悪口を察知する能力を持ってなきゃ悪者の出現に瞬時に戦えないため、

予めその力に目覚めとかなきゃいけない。

なぜって、誰が誰を陥れたいかの情報を元に、どこのグループと交際したらアタシだけは大丈夫かを、

弁えてなきゃあ青春が安定しないでしょう?



でも、でもだ。

悪口にならない悪口を聞かされてるって分かってる癖に、

『可愛いアタシはイジメと無縁でありたいの♪』って、

悪口なんか聞こえないとトボけてる女子高生の方が世渡り上手で、

人間的にとってもレベルが高い。


そうして、その人物に心当たりがなきゃあ、君がわざわざブックマークしてケータイ小説を読んできた意味がない。

その人物とは、