おとり化粧室


「ルルナ聞いてよ、ネムってばあたしがお取り寄せしたクッキーもブログに書いてたんだよぉ?」
「えげつないと思わない? 誰かにパクられるとか玲が歌手なら鬱になるよ!」

「うそー真似なんか私はできないよー」


「矢尾君のこと露骨にブログに書いたりなんかしてさ、玲びっくりしたもん」
「ねーえ、あれは矢尾君絶対彼女ヤバイよ」

「ほんとにぃ、矢尾君とこラブラブだもんね」


ペチャクチャベラベラ、
大人の国に暮らす人、学生心を忘れずに仕事中でもアタシを貫き私語雑談が大好きなオトナ女子を真似て、

君たちもたっくさんお喋りをしている。


そう、かれこれ五分、
『愚痴と相談事と悪口と噂話、世の中に広がるネガティブなものを汚くならないよう、わざわざネタにしてあげてるアタシたち相手にイジルだなんだってマヂになるとか頭が堅いだけっ★

そんなガチ感でしか人付き合いできないトカあなた友達ゼロだったでしょ〜みたいな。ねえ、このツッコミさえあなたの世界ではイジメになるの?

イジメイジメってオーバーすぎ、ねえ、アタシたちの仲の良さに嫉妬して叩くの?

残念でした! 中高生の常識でガールズトークはただの伝言ゲームなんですけど何か不満でも?』ってテイで、


澪碧嶺を主役に女子会してんのに、

女子高生としたことが不思議、
玲ちゃん君ペアとルルナとの間には結構な温度差があった。


普通、女子高生は親友したがりぃだから、

例にならい、ルルナは『アタシも二人と深く関わらなきゃ』と使命感にかられ、

心理的に澪碧嶺を排除し、『ネムい』を連呼し、ガッツリ三人の絆を完成させとくもんだ。


なのに、