高校生が思い浮かべる社会人の『大人なアタシ』の理想は、老舗旅館を訪れること、
中学生が想像する大学生の『イケてるアタシ』の希望は、クラブのVIPルームを出入りすること、
そして、現役が憧れる学生の『女子高生なアタシ』の夢は、学校の保健室に入り浸ること、
まあ、これが可愛らしい平均だ。
君と玲ちゃんは、十代で話題のパワースポット保健室で運気を上げたいところなんだけど、
お喋りが筒抜けだからあの部屋は危険区域だし、また集うメンバーの質に問題もあり、
『3組のナントカ君って女癖悪いんだってー、ドコソコちゃんたちが言ってたー』
『ナニナニちゃんって今のグループで結構嫌われてるんだねー、さっきダレソレちゃんたちが会議してたー』
なんて、盗み聞きして仕入れた情報を吹聴する奴らが多いから、
本当に秘密にしたい場合は、利用しないのが得策なんだ。
ちょっと考えたら分かるでしょう?
女子高生は皆そう、
噂を巧みに利用して、自分には無関係なグループを仲間割れさせたがりぃな趣味を持っている。
だって、学校の国に命を与えられた女子高生がスマホをいじってもいじっても余る時間、
そう、暇な皆はクラスメートの内輪揉めで暇を潰すのが大好きだ。
ちなみに、あの日から君が読んでいるケータイ小説が良い例で、
『ちょっと考えたら分かるでしょう?』の鬱陶しい答えは、多分138ページに解説されているはずだ。


