遠くで一時間目が終わるチャイムが鳴っていた。
体操服を脱ぎながら走る腹筋自慢な男子、購買へたらたらお散歩始める女子、
まだ恋が動かない甘酸っぱい男女グループ、指差し棒でリズムとるおばちゃん先生、
小麦色の肌が健康美な後輩、黒髪に戻して再評価なイケメン先輩、
たくさんの人が溢れるここは学校、
ドラマチック小説の舞台に抜擢されない普通の学校だ。
「もう? 時間経つのはや…………あれ、? てかルルナ。来ない、ね?」
楽しすぎて忘れていたが、確か澪碧嶺以外で授業をサボる計画をしていたんだったと思い出す。
「あ、ほんとだ。」
玲ちゃんと仲良くなりすぎてルルナに悪いことしたかなって君は反省したけど、
そんなことより、ふあふあグループに馴染めなかったのが嘘みたいに親友っぽい今この感じの嬉しさが勝った。
「……ふ、ルルナとかお外の空気吸いに行ったままお昼寝してんじゃありませんの?」
澪碧嶺をイジってた余韻か、つい玲ちゃんが不思議ちゃんを目指す隠れぶりッ子のルルナまでをも攻撃し、
普段の君なら、すかさず『ルルナそこまでキャラ作り必死じゃないよー』なんてルルナ側のフォローにまわり、
自分の価値を高めるところだが、
今回は意地悪モードの切り返しが上手くいかなくて、
「っあはは、分かるールルナなら否めなーい!」って、
悪口オンナ玲ちゃんと同じく野次ってしまっていた。
でも、


