おとり化粧室


日本の国で、好きな男子の脈を確かめる計算小悪魔みたく、

学校の国は主に同性にかまかけよう。


「ねえ、あたしひゅったんよりルルナが心配かも。ルルナ顔に出さない子だけどさ、今回は結構困ってるんじゃないかな?

澪碧嶺、あのルルナがそうなら……たぶん――――、……ううん、あたし信じたくないよ」


小さく首を左右に振り、したったらずな口調で君はヤダヤダ駄々捏ねぶりッ子モードにした。

いきなりルルナを登場させた理由は簡単すぎるかな?
中途半端にお喋りを止めた意味は浅すぎたかな?



『誰にでも優しいあのルルナを困らせるなんて、……たぶん澪碧嶺は相当性格破綻者ってことになちゃうよね。たとえ事実だとしてもアタシは親友を信じたいよ』

ルルナ本人から聞いてもないのに、こちらに都合が良いルルナっぽい想いをでっちあげ、

『アタシじゃなくてルルナがそうなんだよ?』って防御だけは欠かさず、

更には、暗に澪碧嶺を陥れる含みを持たせてるんだ。


もう保健室で寝る宣言を二人は忘れてしまっている。



ふあふあグループが本当の本当に親友の集いなら、君の話す内容に不信感と怒りを覚えないのは、

常識的におかしい。

玲ちゃんが澪碧嶺を大切にしているなら、君のホッペを叩かないといけないシーンだ。


なのに、やっぱり予想はだいたい当たる。


だって、玲ちゃんは――