……え、と
、――……え、
玲ちゃんが自分と同じ出方をしたので、ただいま君は困っていた。
とりあえず情報を整理すると、
さっきまでの悪口モードの自分を撤回し、
玲ちゃんは相手に勝る可愛い女子高生らしく振る舞おうとしているのが分かった。
つまり、三時間に一回くらいで澪碧嶺を内心快く思ってなくもない癖に、
好き嫌いを態度に出すとか幼いし、ヒステリックすぎて皆に引かれると踏み、
玲ちゃんも君も努力してしてるんだって分かった。
そう、君と玲ちゃんは一緒の気持ちだってこと。
「……。」
「…………」
急きょシナリオを練りたいとこだけど、君が考えてる間は無言が続いてく。
玲ちゃんも無音だから、恐らく、お互い相手の様子をうかがってるんだろう。
窓の額にはイケメン先輩が授業を受ける校舎が、天井には遅刻生徒を呼び戻すスピーカーが、
廊下にはスマホで世界を握る二人が、
ほら、やっぱりここは学校の国だ。
え、てか……
玲ちゃんやっぱ
澪碧嶺んこと
嫌いっぽくない?
え、だって
普通にネムって
……言ったよね、?
……。
嫌い、確定?
親友に対して嘘をつかないのかな?
親友だからこそ嘘が必要なのかな?
女子力高い子は、誰かの気分を良くしたり仕事の効率を上げるために、
無意識で嘘をつく他人想いな子って定義にすがったら、
唇で何を奏でるのか読めたかな?
さあ、深層心理チックな誘導尋問してみようか。


