玲ちゃんが澪碧嶺の記事を君と一緒に見ようと、自分のスマホをポッケから取り出したなら、
サボっているのを先生に発見されないよう廊下に座り、
まるでスリルを味わう恋人たちがキスをする距離感で顔を近づけた。
スカート越しに伝わる冷気、授業エスケープの親友っぽい熱気、
最高に心地よい環境がととのった。
さて、やや余談になるが、
一般的な女子高生とスマホの関係は、親子ばりの切っても切れない縁なんだそう。
昔は知らない遠くの人と共通の趣味で親しくなるのがネットの主な楽しさだったらしいが、
最近はリアルで友達の子のブログを介して、知り合いの輪を広げるのが喜びなんだとか。
てな理由でメリットは多いらしいけど、
君が毎晩読んでるイジメテーマの鬱陶しい作者が書くケータイ小説に食いつける層の皆が、
学校の国の風潮を覚えている前提で話を進めると、
『聞いて〜〜〜〜ナントカちゃんM高受かったって〜〜〜!!! 頑張ってたもんねっおめでとっあんな難関クリアとかマジ尊敬!! 良かった〜アタシまで嬉しいよ〜』
『ナントカちゃんのバイト先にキモい青年が毎日7時に来るって噂確かめに行ってきたよ。……うん、あれはヤバイよね。。。ホラー。ナントカちゃん可哀想すぎてツラいね』
『ゲリラ豪雨で制服びっしょ。困ってたらナントカちゃんの彼氏現れて送ってくれた! 神様?笑 てか深夜ドライブとか萌えた〜。あ、無免とかツッコみどころ違うからね笑?』
といった文章が画面を飾る意味を理解できているかな?


