おとり化粧室


いきなりだが、
学校の国で活動中の女子高生にとって友達とは、オシャレ演出に役立つファッション小物だ。


昔っぽい刺繍のバレッタはクラシカルに、爽やかな指し色のストールで女性らしさを、

キャリア風な細めベルトで凛々しく、華奢なアンクレットでさりげなく艶やかに、

ネコの指輪にティアドロップピアス、女優グローブ、カジュアル帽子、なんやらかんやら、

おめかしシューズストラップ、玩具フェイクデジカメケース、なんやらかんやら、


なくても成立するちゃあ成立するけど、やっぱり可愛くありたいし、

一つ二つ、センスを加えると全体が引き立っていく感じを、

君のとなりに誰が寄り添うかで、遊び程度に想像してみてほしい。


君は十六歳、高校一年生、
モテ子とつるめばアタシも男にウケる、おとなしめ黒髪と並べばアタシも清純派、

ギャルと群れたらアタシも権力者、お笑い担当と組めばアタシも明るい奴って具合に、

一緒に居る生徒のタイプに便乗できちゃったり、

いまいち弱い自分のキャラクターを相手のパワーで誤魔化せちゃったりする。


このように大きなメリットもあるが、

学校が舞台のRPGゲームで誰を旅の仲間に選択するかにより、己の商品価値を下げるデメリットもあることをよく覚えておこう。

クリアできずにゲームオーバーしちゃうのは困るでしょう?




これは、学校の国に伝わる大切な教えだ。

決して、大人の国には知られてはならない。
さあ、心して聞くが良い。

それは、――