おとり化粧室


ああ、もしかすると女子高生の深層心理が大人には滑稽に映るかもしれないが、

子供に歩み寄れてこそ本物の大人なのですって洗脳したら、丸くおさまるはずだ。



さて、話を戻そうか。
四人とも『なんか今のグループ気が合わないなぁ、アタシどうしたらいいのかなぁ……』って内心思ってるなら大丈夫だけど、

君を除く三人は三人で楽しくやってるっぽいから、それは自分のポジションが危ういと予言してる訳で、

『アタシも誰かの親友にならなきゃ』って、

ここ最近、君は焦ってた。


だって、人気高い澪碧嶺は『アタシの親友になって〜』って皆に渇望されてるし、

積極的に絡む玲ちゃんは『アタシたち親友してるね』って皆に安心されてるし、

八方美人なルルナは『アタシなんかの親友になってくれるんだね』って必要とされてるしで、

君だけが誰にも親友として認知されてないとか、悲劇でしかない。



でも、昨日革命が起こった。
玲ちゃんとルルナに誰にも打ち明けられなかった澪碧嶺の悩みを勇気をもって本音で口にしたなら、

未来が変わった。

性格が変わった。
心が変わった。
生まれ変わった。


そうしてキラキラ女子高生に見事変身した君は、

授業をサボって友達とガールズトークをする意味を知ったんだ。


今まで、例えば体育の後なんかは、一人にならないように遅刻したくない不満を我慢して一緒に居てやったけど、

友達とずっと離れたくない理由が分かったんだ。


なぜって、――