おとり化粧室


誰かをハメて闇の親友契約をした時は、まるで好きな人ができた乙女心とそっくりだ。


世界が変わる。
キラキラ明るく輝いて、スキップしたくなって、携帯電話が手放せなくて、

メルヘンモード、お花やハート、お星様が目の前に現れ日常を祝福してくれる。


そして、素直になれるし謙虚になれるし、

正に良いこと尽くし、
新しい自分にヒロイン可愛く生まれ変われちゃう。


もちろん、コンパクトに代わる変身アイテムはスマホ、あるいは携帯電話だ。

愛を覚えて女子中生が純愛するなら、絆を知ったら女子高生は友情する流れを、

学校の国で問う方がおかしい。




君は君だけど、昔の君じゃない。
その華麗なるステップアップ術を追おうか。


体育の後は次の授業を疎かにダラダラしたり、

掃除の後はもう終わったのにメリハリなくダラダラしたりするのが、

ふあふあグループの特徴なんだけど、


サボる時間は勉強にあてたかったし、

これといった用事がないのに放課後引き際悪く教室に残る時間は、

さっさとアルバイト先に着いて、ゆっくりメイク直しに費やしたいと、

昔から君はずっとずっと思っていた。


そう、自分の貴重な時間が皆の無駄な時間に奪われてしまっているって感じで、

わざわざ澪碧嶺たちと一緒に居る意味を、正直見出だせてなかった。


だって、