<玲ちゃん>
三つ編みネムいから
保健室で女子会議しょ
差出人は玲ちゃんで、
目の前に居るから直接言えば済むのに、わざわざメールで連絡をくれた手間が君は嬉しかった。
なぜって、ストレス要因の澪碧嶺を除け者にしてる感が心地よくてやばかったせいだ。
「ねえ澪碧嶺〜、玲も君チャンも今日ネムいんだぁ、ダルいから保健室行ってくるよ〜!」
普通の発言でも、親友契約した仲間内だと、
『澪碧嶺〜、玲も君チャンも澪碧嶺ウザイんだぁ、ダルいから保健室行ってくるよ〜!』って、
本心が聞こえるから、友情は満足かな?
今まで散々パクられて腹が立ってて、ふあふあグループに所属したことを後悔してた分、
ううん、
四姉妹の中で、イマイチ自分だけが誰とも親密になれてないって危機感があった分、
明るさが羨ましい癖にスッピン不細工って見下してきた玲ちゃんと、
クラスメートに慕われてるところに憧れてる癖にナルシストめって馬鹿にしてきたルルナでも、
昨日を境に、急激に大好きになっていた。
澪碧嶺の返事を待たずに、「行こう行こう、ねルルナ〜?」と、
昨日までの内気な自分とさよならをし、
陽気なキャラクターへ覚醒した君はルルナだけに声をかけ、シャープに一人を排除する。
澪碧嶺だけが浮いている。
ちょっとしたイジワルが小気味良い――この感覚、
澪碧嶺だけが浮いている――君が普通の学生らしく暮らしていたなら、恐らく小学三年生あたりで知ってしまっている感覚で、
それでも、『ちょっとアタシよくわかんなぃよ』って、とぼけちゃう子ほど、
学校の国では、女子力が高い。
ねえ、隣の席の男子は毎日何を見ているのかな?
漫画やドラマで支持される乙女心の読解力に欠ける不器用ボーイがモテ路線じゃあリアルは困るんだけど、
微妙だ、二組の男子力は低いのかもしれない。


