今、母さんがものすごいことを
さらっと言ったよな…


『え、母さんの知り合い?』


「妹の子なのよ。

まあ、詳しくは後で話すから。

歩ちゃん、ちょっとだけテレビ

見て待っててくれるかな?」


「はーいっ」


歩っていうらしい女の子は
それだけ言うとリビングに
消えていった。


母さんはとりあえず
あがんなさい、と玄関でいまだに
突っ立っている俺を見て言った。