君の隣で




朝、ゆうくんに会った。


「あ、沙希!おはーっ!!」


「ゆうくんっ!おはよーっ!!」


挨拶をし、靴箱に向かう。


毎日同じような光景。


でも、今日は違った。



「あ、れ…?」


靴が、ない。


「沙希?」


ゆうくんが心配そうに聞く。


「あっ…、なんでもないっ!!私靴持ってくるの忘れちゃったっ!あははーっ!」


「……」


どれだけ明るくしても、



ゆうくんの顔がはれることはない。