君の隣で




チャイムが鳴り、教室に戻る。



授業が始まった。




だけど、授業なんか頭に入らなかった。





「沙希ー」



小さな声が聞こえた




「愛ちゃん」

「どうしたの?ボーっとして」

「…あの、ね。」

「ん?」

「…かぁ君と付き合っちゃった」

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」


愛ちゃんは授業中だということを忘れて、大声をあげた。

「あ、愛ちゃん!」

「長谷川さん。どうしたの?」

「いえ、なんでもないです」

「授業中なんだから静かにしなさい」

「はーい」



「沙希、本当?」

「う、うん」

「おめでと!」

「あ、ありがと!」

「やっぱりくっついたかー」

「ふふっ」

「でも頑張ってね」

「うん!!」