のたお印の短編集

それは、突然の事だった。

ゆっくりと顔を上げ、ドレイクと視線を合わせる男。

途端に。

「!?」

ドレイクの足元が凍りつき始める!

「船長!」

「あ、足が凍っていくっ?」

奇妙且つ不可解な現象にうろたえる船員達を。

「騒ぐんじゃねぇ!」

ドレイクは一喝した。

腰のオリハルコン製カットラスを抜刀し、凍りついた足元の表面のみを打ち砕く。

そうする事で足の自由は取り戻せた。