のたお印の短編集

やがて。

「!」

「くっ!」

双方の銃の弾薬が底をついた。

「おぉおぉぉおぉおっ!」

木陰から飛び出して、躊躇いなくナイフで襲いかかってくるアリッサ。

省吾の喉元目掛けて突き出してくるナイフを回避しながら。

「No.1」

省吾が叫ぶと、コンバットナイフが手元にまで飛来してきた。

咄嗟にそれを受け取り、アリッサと鍔迫り合い!

「ならばいつまで戦争を続けるつもりだ。お前一人でずっと戦い続けるつもりか?」

「貴様が何と言おうと…」

アリッサは省吾の腹を蹴り上げる!

「私の戦争は終わっていない!」