苦悶に歪むウェンディの表情。

レバーブローは相手の動きを止めたり、スタミナを奪ったり、ガードを下げさせるのに効果的だ。

事実、たった一発のパンチで足を止めてしまうウェンディ。

如何にナイフの扱いに長けていようと、少女の華奢な体で夏彦のパンチには耐えられない。

棒立ちになったウェンディに、あとはトドメの一撃をくれてやるだけ。

意識を断ち、脳震盪を起こさせるべく、顎狙いのアッパーカットを放とうとした夏彦は。