のたお印の短編集

「へへっ、嫌がる素振りしてっけど、コイツうめぇんだぜ?」

前髪を引っ張って、無理矢理に顔を引き寄せる。

もう逃れようがない。

「……」

観念したように舌を這わせようとする雛罌粟。

…声がかけられたのはその時だった。

「ヤッスイAVみたいな光景だねぇ…ちょっと君ら、過激な映像に感化されすぎ?」