のたお印の短編集

「寝技は得意じゃないのかしら?そんなのじゃあ、女性をベッドで悦ばせる事はできないわよ?」

美しくも、ゾッとするような戦慄の微笑を浮かべるサハクィエル。

如何に軽量の彼女でも、このまま顔面への拳槌でレイノルドを気絶させる事くらいは訳ない。

何せレイノルドには、グラウンド(寝技)の知識が…。

「グラウンドテクニック検索…ヒット…ダウンロード開始…」

まさにこれから、寝技地獄に引き込もうとした瞬間。

「!?」

レイノルドは突然腰を跳ね上げた!

体重のないサハクィエルはそれだけで体勢を崩す。

その隙にマウントから脱出しようとするレイノルド!