のたお印の短編集

ヨルムンガンドとフェンリルを盾にしたお陰で、何とか炎のブレスに耐える事ができた。

代わりとなって瀕死の状態となったフェンリル達をカードに戻す朱鷺姫。

「で、次はどうする?」

二体の竜の下僕を従えたまま、禍彦は腕組みする。

「今度はお前が炎のブレスを受け止めてみるか?街ごと焼き尽くすブレスをよ…はははははははははははははははは!」

額に手を当て、高笑いする禍彦。

そんな彼が。

「がはっ…?」

笑い声と共に吐いたのは大量の血だった。