のたお印の短編集

「はっ…」

呆れたように笑う耕介。

「そりゃ悪い事したな、こっちも依頼でよ…」

「そうですよ…お陰でまた、私に手を出してくれる人がいなくなっちゃいます…どうしてくれるんですか?」

ゆっくりと歩む雛罌粟。

その足取りはとても女子高生とは思えない。

男の相手に手馴れた娼婦のようだ。

そのまま耕介にしな垂れかかり。

「探偵さんが…私を満たしてくれますか…?」

媚びたように、甘えたように、耕介を見上げる。