「お先失礼しますー」 竜司さんに頭を下げ、ドアを開ける。 まだ寒い風が美香の体を包み込んだ。 「…さんむ。」 首に巻いてたマフラーに顔をうずめ 瞬さんが来るのを待った。 結局あの後も帰ると言っても帰らせてくれず 一緒に帰ることになったのだ