「まあだいたいどこにいるかは分かるよ。別のクラスの仲間の所かな」
「それは蘇我さんをいじめてたって言う…?」
「そうそう。別に何言われててもいいんだけどね。どうせ私には聞こえてないし」
諦めたようにあっけらかんと話す蘇我さんを見てると、こっちがいたたまれない気持ちになってくる。
さっきのお土産コーナーでの出来事もあるし、余計に…。
「あのさ、ごめんね…さっき。ホントは一緒にお土産見れたら良かったんだけど…」
さっき目撃したことがこんな間接的な言葉で伝わるかどうか分かんなかったけど、私はとりあえず、さっき自分一人だけ断ってしまったことを蘇我さんに詫びた。
すると…
「杉田さんもお土産売り場いたんだよね?もしかして…、見ちゃった?」
「え?」
あんな言葉でそこまで推理できるの???
何気に蘇我さん…、勘が良すぎるよ。

