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そしてみんなで夕飯を頂いて、その後は「お楽しみ会」と言う名の演芸大会みたいなイベントが催され…
もちろんそこでも、拓が先頭に立って騒いで、会場はかなり盛り上がっていた。
その後はホテル最上階の大浴場でお風呂に入って…
憂鬱だけど部屋に戻ろうと思ったら、学校のジャージを着た蘇我さんの後ろ姿が見えた。
…どうやら一人みたい。
「蘇我さん!」
「え…?あ、杉田さん」
「どうしたの?」
「うん。私、班長だから人員報告してたところ」
「そうだったんだ。大変だね」
私は寝やすい私服に着替えちゃったけど、先生の所に行かなくちゃいけない蘇我さんはジャージだったってわけか。
もう就寝1時間前なのに、ホント大変そう。。。
「でもね、あの二人どっか行っちゃったんだよね。アリバイ作りだけ私にまかせて」
「え!?」
何かそれって…、人員確認の意味がないような……。

