「それがさ、柚の話だと今もいじめられてるらしいよ。その…蘇我さんってコ」
「えっ!?そうなの???」
「たまたま柚が蘇我さんとそのいじめっ子達と同じ班になったみたいでさ、それで色々聞いてたトコ」
「マジで!?てか柚、大丈夫?何もされてない?」
映美佳の説明を聞いたななっぺとあゆは、ものすごく驚いていた。
あゆなんて、本気で私のこと心配して、迫ってくる顔が怖いくらい。
気持ちは嬉しいんだけどね。。。
「うん。まだ私は大丈夫なんだけど…」
「目の前で蘇我さんがパシられたりしてるのに、何もできなくて辛いんだって」
「パシリかぁ…。外からは分かりにくい手口使ってくるなぁ」
「あっ、あの子でしょ?蘇我さん…」
急にななっぺが、私達にだけ分かるように蘇我さん達を指差した。
そう言えば…、蘇我さん達もお土産のコーナーに行くって言って部屋を出て行ったんだっけ。
私達もななっぺが差した方向にそっと視線を向けてみる。

