引っ込み思案な恋心。-3rd~final~






「あ…、ごめん。拓……、彼氏からだ」



「あ〜、そーだよね。せっかくの短い休憩時間だもん、彼氏と話さなくちゃね〜」



「だねぇ。だって、バスも新幹線も席離れてたもんね。そりゃー恋しくもなるわっ!」



「ごめんね。せっかく誘ってくれたのに…」



「気にしない気にしない。じゃーうちらは3人で楽しみますかぁ〜」



「そだね。じゃあうちら先に出るね。イルカ、行こーよ」



「あっ、うん…」






なんか…、拓のメールで助けられた。。。






でも、蘇我さん……。






あの話を聞いてから3人の様子を見てると、確かに蘇我さんは、西田さんと間山さんが言う通りについて行ってるだけって感じに見えてきていた。





今、部屋を出る時の表情だって…





本当はお土産選びでウキウキしてるのが普通だと思うのに、ものすごく浮かない顔してた。





私はそういう裏事情を分かってるハズなのに…、結局拓や自分の友達を取ってしまって、蘇我さんを助けることもできない。






一人残されてしまった部屋で、私は何となく悔しさを感じていた。













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