「あっ、このお寺!このルートで行くなら途中になるし、組み込めるんじゃないかな?」



「ホントだ…。こんな所にお寺があるなんて、全然気付かなかった。杉田さん、すごいね」






やっぱり、一人でやるより二人でやる方が片付くのも早い。





私が蘇我さんの所に来て30分もしないうちに、計画表が仕上がってしまった。






「ありがと…、杉田さん。これで大丈夫だよ。あ、あとこのガイドブックも返すね」



「早く片付いて良かったね」



「コレ…、彼氏とデートするために買ったんでしょ?」



「え?まあ…。ごめん、不純な動機なんだけど、こんなものでも蘇我さんの助けになって良かったよ」






ちょっと照れ笑いしながら蘇我さんからガイドブックを受け取ると、蘇我さんは私に笑いかけてくれた。






「なんか杉田さんがうらやましく思えてきたなー。私もこの人と回りたいって人と自由行動回ってみたいよ」



「でも…私、女子で話せる人なんていないんだよ?」



「え?私と話してるじゃん、今!それに…、女子同士だと、ホントに色々あって大変。なんでみんな集団作りたがるんだろ」






あれ?



何か蘇我さんって…、私と考え方似てる!?





私も友達ができなくて一人だった時、よく同じこと思ってた。






何で女子はすぐにグループになりたがるんだろう…って。