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「あっ、ごめんね柚！急に呼び出して…」
「私もごめん。ちょっと遅くなっちゃった。あれ、あかねちゃんも…？」
「今日は倉本は塾の日だからね〜。柚と一緒に帰ろーと思って。映美佳は用事あるとかで先に帰っちゃったよ」
西田さん達と話している間にななっぺからメールの返事があって、その内容の通り４組の教室まで行くと、人がいなくなった教室の片隅でななっぺとあかねちゃんが話していた。
私が恐る恐る４組の教室の中に入ると、ななっぺは「こっちこっち」と自分の席に案内してくれた。
「今日の数学の時間に、宿題の答えを次の授業が始まる前に黒板に書いとけって当てられちゃって…。しかも一番難しいところ」
「ななっぺ、ホントついてないよねぇ〜」
「あかねちゃんは静かにしててね。柚…、この問題なんだけど、分かる？」
「え？どれどれ…」
