引っ込み思案な恋心。-3rd~final~






外はすっかり暗くなってしまったみたいで、かすかに虫の音が聞こえてくる。





そんな静かな空気の中…私はゆっくり目を閉じた。








その後、私の唇にそっと、柔らかな感触が下りてきて…





そのまましばらく拓と唇を合わせた。







何度キスを重ねても、胸のドキドキは毎回止まってくれない。





…けど、嫌じゃないんだ。





拓にもっともっと寄り添いたい。



拓にもっともっと近付きたい。





その気持ちが自然と、抱き合ってキスをしたりって行為になるんだと…





最近何となく分かってきたような気がする。









「……きゃっ!」



「あ…、ごめん」






キスを重ねながらしばしの時間が経ち、拓の手の動きが変だ…とか思っていたら。





急に拓の手が私の胸を触ってきたので、驚いて声を上げてしまった。





だって…いきなりだったんだもん。。。