外はすっかり暗くなってしまったみたいで、かすかに虫の音が聞こえてくる。
そんな静かな空気の中…私はゆっくり目を閉じた。
その後、私の唇にそっと、柔らかな感触が下りてきて…
そのまましばらく拓と唇を合わせた。
何度キスを重ねても、胸のドキドキは毎回止まってくれない。
…けど、嫌じゃないんだ。
拓にもっともっと寄り添いたい。
拓にもっともっと近付きたい。
その気持ちが自然と、抱き合ってキスをしたりって行為になるんだと…
最近何となく分かってきたような気がする。
「……きゃっ!」
「あ…、ごめん」
キスを重ねながらしばしの時間が経ち、拓の手の動きが変だ…とか思っていたら。
急に拓の手が私の胸を触ってきたので、驚いて声を上げてしまった。
だって…いきなりだったんだもん。。。

