「あっ、柚。…そういえばもうすぐ長縄跳び?」
「うん。行ってくるね」
「頑張って!」
あーさんにも励ましてもらったけれど…、そういやあーさんを一人にしちゃうな。
西田さん達はたぶん大丈夫だろうけど、何か不安かも…とか思っていたら。
「おーーい、蘇我!自分の終わったなら応援だ、応援!!」
「え!?瀬川くん?応援に熱入れ過ぎだよー」
テントの前方から拓の大声が聞こえてきて、あーさんを自分達の所に招き入れてるようだった。
そこにはあの短い間に拓が誘ったらしい応援グループが出来上がっていて、もちろん倉本くんの姿もあった。
「たぶん拓の所にいれば大丈夫だよ」
「まあ…、一人だから助かったけど、応援小さかったらしばかれそうだね、アレ」
「ははは…」
確かに、午後の応援合戦で使う予定の小道具までもう持ち出してるし、ネタバレしちゃって大丈夫なのかな…?
とりあえずあーさんに苦笑いするしかないまま、私は入場門付近の長縄跳びの選手の列に並びに行った。

