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それから2週間ほど経って。





今日も夏期講習の日だったんだけど…





ずっと相変わらずな感じを続けるあかねちゃんをもう見ていられなくて、私は帰りにあかねちゃんだけを喫茶店に誘った。






「柚は勉強大丈夫なの〜?」



「うん、夏休みの宿題は大体終わってるから。この前誘ってくれたのに、断っちゃったでしょ…?」



「ええー?ソレ気にしてたの?別にいーのに。私の『受験生』ってゆー意識が足らないだけだし」



「夏休みも半ばに差し掛かってるけど、あかねちゃんの方こそ勉強は進んでる?」



「まぁ…、ボチボチね。目標ないと勉強してても身に入らないよね〜。柚は志望校考えてる?私はイマイチ決め切れなくてさぁ」



「私はA高校に行きたいんだ。でも…」



「『でも』?A高なら、柚だとヨユーじゃないの?」






そうあかねちゃんに聞かれたところで、お互い注文したものがテーブルに運ばれてきた。





今日は、私もあかねちゃんもアイスティー。






「うん…」