私…、拓とキス以上なんて、正直考えたこともなかったかも……。
キスされることはドキドキするけど、もちろん嬉しいとも思う。
ただ…、それで私の嬉しいって気持ちは満たされていたから…、拓の言葉を聞いて、かなり驚いてしまった。
『これ以上』の行為を知らないわけではないけど、そこまでは今の段階では無理だよ…。
「あ…、ごめん。何か柚の驚き方で無理だって分かったわ。まだそこまで考えてなかったよな?俺、また自分の気持ちだけ暴走してた……」
「ごっ、ごめん!拓がそこまで考えてるとは思ってなくて…」
「いや、俺ちゃんと待つから。こーゆーのはさすがに女子に負担くるのは分かってるつもりだから、柚の気持ちがそうなるまで……、待つ」
「ホントにごめんね…」
「キスできるだけでもありがたく思わなきゃな」
そう言って拓がまた私にキスをしてきた。
今度もまた、深い深いキス。
これだけでも気持ちがとろけそうなくらいなのに、拓は私ともっと深い所で交わりたいと思っているのかな…?

