そこには、入院してからの治療とあきの心の動きが綴られていた。
あきの苦悩、孤独、葛藤が、そこには書かれてあった。
「あき……」
生きたいと願っていたあきの日記は、途中から死ぬことが怖いという内容に変わっていく。私と、離れたくないと、何度も何度も書かれていた。
日記を目で追いながら、私は何度も涙をぬぐった。ヒロも隣で、あきの日記をのぞきこんでいる。
あきが肺炎になる前の日記からは、私へのメッセージになっていた。
『俺は真子をおいていくことしかできない。そんな俺が、真子のために何ができるだろうか』
『真子は、俺がいなくなってもうまくやっていけるか?』
『誰かが、真子を支えてやって欲しい』
『誰か、お願いだから、俺の真子を支えてくれ』
『どうして俺では、真子を笑顔にできないんだろう』
『俺のせいで立ち止まらないで欲しい。真子が愛おしいから、その笑顔を絶やさないで欲しい』
『真子を愛してる。離れたくない』
『真子を泣かせたくない。俺の最愛の人』
『真子との未来を、諦めたくなんかない』
『真子と出会ったことが運命なら、俺が白血病になったことも運命なのか』
『真子、俺がいなくても、お願いだから、笑ってくれ』
『真子に出会えてよかった。俺の命を懸けて、愛した人』
『愛してる、真子、ありがとう』


