―――――10分後。



細かい説明をしてもらい、今回の依頼内容は把握した。

「…………わかりました」

私は一つ頷くと、視線を近くの窓の外へと向けた。

その先にあるのは一本の大樹。

『護り手』の宝であり、

なくてはならない存在であり、

とてつもない『霊力』を有する、


今回の依頼の原因。
――霊樹――