「お間違えの無きように」 「は?」 「……っ!!いえ、なんでも!!」 私は慌てて首を振ると、目の前の湯呑みを見つめた。 猫舌だからすぐに飲めないけど、冷めるまで待とう。 と思った瞬間―― 「では、説明しますね」 蓮さんが静かに口を開いた。 「……お願いします」 私が頭を下げると、蓮さんは静かに依頼の話を始めた。