『交通費よ。死んだら許さん ――――――国立 茜』 それは、いつの間にか帰っていた茜叔母さんからのもの。 私が『そこ』へ旅立つための資金だった。 「叔母さん……」 入院費まで出してもらったのに。 すっごく有り難いなぁ……。 これは……なんとしてでも、 またココに帰ってこなきゃね。 私は一つ頷くと、兄ちゃんを部屋へ戻す作業を再開した。 さっきより力強く揺すってみる。