「あれ、みんなもう帰るの?」

私が首を傾げると、


「あぁ、ちょっと用事残してて」

「ごめんね神無……」

「………すまん」

みんな目を伏せてそう言った。

龍真だけは、私の頭をぽむぽむと撫でるのも忘れなかった。

けど、……そりゃそうだよね。

本当なら……みんなは今日ここに来れるはず無かったんだから。

むしろ、退院パーティーを開いてくれた事に感謝しなきゃ。